MASHA(マシャ)

No.13 「出会いと別れの季節」 2010/03/31


【 Magazine 】 MASHA / N.Komatsu Couturiere

「i-masha」をご覧の皆様、こんにちは。

街が春らしくなってきました。お元気にお過ごしでしょうか?
桜ももうすぐ満開・・・楽しみです。今年は絶対お花見に行きます!

春は出会いと別れの季節です。
年齢を重ねてくると、この季節にあった「出会いと別れ」そんな出来事を、思い出さなくなっている自分に気がつきました。

今年、上京して大学生になるご姉妹の、入学式のスーツを製作させていただきました。
お母様と、デザイン・サイズなどの打ち合わせを数ヶ月間、させていただき、受験期間は、御本人はもちろん、御両親も本当に 大変だと感じていました。

合格のお知らせをいただくまでは、私も自分のことのように「どきどき」でした。
(結果はもちろん2人揃って合格です。おめでとうございます!)
入学式が無事に終了するまで、「スーツは素敵だったかなぁ~?」
「大丈夫だったかなぁ~?」と私のドキドキは続きます・・・

自分の卒業式の事、会えなくなる友達との別れ、両親とはじめて離れて暮らす不安、ホームシック、新しい友達のこと、自分の夢・・・色々思い出しました。

やっぱりこの季節は「出会いと別れ」に思いをめぐらせ、希望にあふれていた初心を思い出し、新しい気持ちで四月を迎えなくては、と思い出させていただいたスーツ製作でした。 ありがとうございました。

つい先日、ポーラ銀座ビルにて 「high fashionに見るファッションの50年」というイベントに行ってきました。1960年創刊、2010年4月号最終号。
時代背景とともに、ファッションの移り変わりが年号ごとに展示され、プレタポルテという概念すら日本になかった創刊当時の貴重な記事や写真を拝見してきました。

創刊当時は、なんと海外の写真を買って載せていたそうです。50年前の写真ですが、今月号に載っていてもおかしくないような雰囲気です。

「ホステスドレス」というコンセプトで写真が掲載されていた記事をみました。自宅に集まっておもてなしをするときに着るワンピースの事なのですね。
外国のホームパーティを真似たものかなぁと思いながら見ていました。

50年の歴史をみると、自分が洋服に携わってきた歴史は浅いなと感じます。でも、10年後20年後に振り返ったとき、「今」がマシャの歴史になるので、毎日の積み重ねを大事に思いながら仕事をこなさなくてはと感じています。

今後ハイファッションはハイファッション・オンラインがスタートするそうです。

今回は花嫁様のお母様のドレスを製作しましたので、こちらの写真をご紹介します。

生地はイタリア製のキュプラ・綿の混合素材です。
何というか、ずっしりと重厚感がある素材で一目ぼれでした。
色はゴールドにもシルバーにも見えます。
仕上がりは「落ち着いたゴージャスなイメージ」です。
もちろん花嫁さんよりは目立ってはいけませんが、ゴージャスなドレスで、素敵なお式を迎えられることを願います。

この生地はまだストックがあるので、これからテーラードジャケットを作ろうか・・スーツを作ったら、絶対にかっこいいはず・・など思いを巡らせています。

気になる方はお問い合わせください。それでは暑い夏にむけて、頑張りますので、ぜひご来店お待ちしております。

magazine バックナンバー
No.21 「志を高く、そして深く」
No.20 「15周年YEARに向かって」
No.19 「本物のPRIDEをめざして」
No.18 「細ーい糸を辿って」
No.17 「立ち止まらずに作り続けること」
No.16 「デザイナーブログ500回突破♪」
No.15 「MASHA自由が丘10周年」
No.14 「地球人で生きてみる」
★ No.13 「出会いと別れの季節」
No.12 「ガブリエル・シャネル」
No.11 「運命の色」
No.10 「STAY GOLD」
No.9 「すばらしかったキルトの世界・・・」
No.8 「今年も1年ありがとうございました!」
No.7 「真っ赤なカシミヤコート」
No.6 「おしゃれの季節・・・」
No.5 「Wedding Princess Dress」
No.4 「まだ早い?コートを製作中!」
No.3 「みんなで『可愛い』を連呼!」
No.2 「たった2枚のワンピ」
No.1 「パリジェンヌと素敵な生地」
PAGE TOP