セレクトショップからクチュリエールへ

１９９５年。
始まりは人もまばらな商店街にオープンした、小さなセレクトショップでした。私( Komatsu )が「好きなものだけを集めた夢のお店」。
それが生まれたばかりのMASHA(マシャ)の姿でした。

やがて自分で生地を選んだり、デザインしたものを工場発注するようになりました。
少ない予算でドキドキしながら製作した服が完売して、工場への発注を繋げられるようになり、
有名駅に隣接するショッピングセンターに複数出店するまでになりました。しかし…

工場生産で凝った洋服を作る事の大きな壁に突き当たってしまいました。
そこで自ら国内海外の服作りに関わる多くの人々と直接話し、お願いし、仕上がりを見極める経験を積み、
そして出た答えが「自分の手元で最初から最後まで作り上げるしかない」でした。

あれから約２５年(２０２１年現在)。
数千のデザイン、生地、パターン、サンプル、縫製に費やした経験。そしてこれまでMASHA(マシャ)の服をお買い上げ頂いたお客様からの言葉。
それらの全てが自由が丘の小さな空間に凝縮されている。
それが現在、MASHA / N.Komatsu Couturiere (クチュリエール) の姿です。

「クチュリエール」という言葉をご存知ですか？
それは既成品では出せないデザイン性を追求した高級服を創りだす、高級仕立屋(の女性名詞)を意味しています。
自由が丘の片隅に、ひっそりと佇むクチュリエールから、今日も新たなお洋服が生み出されています。